二度あることは三度ある? [偶然]
偶然の確率について
よく「二度あることは三度ある」というが、これは本当にあるのだろうか?
「二度あることは三度ある」という言葉は、
文字通り2度起こったことはもう1回起きることが多く、
良いことも悪いことも続くというような意味合いで使われている。
確率的にこれを説明することはできるのだろうか?
このことを単純化するために、
例えば、1枚のコインを5回投げた時の表裏が交互に出る場合と、
表か裏のどちらかが連続3回以上出るのでは、
どちらが出やすいのだろうか?
1枚のコインを5回投げたときの出方は全部で32通りある。
そのうち、
表と裏が交互に出るのはたったの2通り(6.25%)しかない。
これは5回ともすべて表または裏になる確率と同じである。
一方、表か裏が連続で3回以上出る場合は、半分の16通り(50%)もある。
要するに、確率2分の1の出来事は、交互に起こるよりも、
連続3回以上起こることの方がはるかに多いということがわかるだろう。
もちろんこれは、極端な例であるが、
世の中の出来事も、想像している以上に、
続けて起こることが多いのかもしれない。
また、同じようなことが続けて起こると、強く記憶に残りやすいので、
そういったイメージが強くなるのだろう・・・。
偶然と確率 [偶然]
★偶然の出来事と確率の関係
世の中に起きている出来事のほとんどは偶然の結果といってもいいです。
そして偶然の出来事とは、それが起きることをあらかじめ予測することができなかったということです。
日々の暮らしが偶然ばかりで成り立っていることがわかります。
寝坊してしまい、走って駅へ行ったら、電車が事故のため止まっていたというのも、
もちろん偶然の出来事です。
駅でたまたま高校の同級生と会ったというのも偶然です。
同じように、コインを投げて表が出たのも偶然です。
サイコロを投げて、5の目が出たのも偶然の出来事です。
これらの出来事は、すべてが予測することができない結果だからである。
ところが、単なる偶然の出来事だと思われていた中にはも、
法則性のようなものがあることがわかってきた。
たとえば、
1枚のコインを何度も投げ続けることによって表の出る割合が1/2に近づいていくということが分かってきている。
このように、偶然の出来事の中に隠されている法則性を、
具体的な数字で表したのが ” 確率 ” です。
サイコロを投げるとき、これから出る目の数字を予測することはできない。
どの目が出るかは、偶然の出来事だからである。
しかし、どの目も平均すると 1/6 の確率で出ることは分かっています。
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◇”偶然”と”確率”の関係とは?
偶然の出来事 → それが起きることをあらかじめ予測することができなかったこと
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